三重県にむかしから伝わるご当地妖怪を日本地図とイラストで一覧表にして紹介します。
共潜(ともかづき)、一目連(いちもくれん)、大嶽丸(おおたけまる)…。あなたの知っている妖怪や伝説もあるかもしれません。妖怪といっしょに都道府県の特徴や自慢などを紹介しているので、ぜひ覚えてくださいね。
三重県に伝わる妖怪・伝説
共潜(ともかづき)
共潜(ともかづき)は、三重県の鳥羽市(とばし)や志摩市(しまし)に伝わる海の妖怪。
海にもぐって貝や海藻(かいそう)をとる海女(あま)などにそっくりに化けると言われています。トモカヅキから海産物を受け取ってしまうと、海の底に引き込まれてしまうと伝えられ、海女の間で恐れられています。
トモカヅキを避けるため、海女が海にもぐるときは「セーマンドーマン」という星の形りなどが描かれたお守りを身につけるそうです。
大嶽丸(おおたけまる)
大嶽丸(おおたけまる)は、伊勢国 いせのくに(現在の三重県)と近江国 おうみのくに(現在の滋賀県)の境にある鈴鹿山(すずかやま)に住んでいたと伝わる鬼です。
鈴鹿峠(すずかとうげ)を行きかう人々をおそい、持ち物を奪い取るなどの悪さばかりしていました。
そこで、帝(みかど)は坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)に大嶽丸の退治(たいじ)を命じました。
坂上田村麻呂は兵を率いて鈴鹿山へと向かいましたが、大嶽丸は山を黒雲でおおい、暴風雨や雷、火の雨などを降らせるなどして抵抗します。
激しい戦いのすえ、大嶽丸は田村麻呂に打ち取られたと伝えられています。
一目連(いちもくれん)
三重県に伝わる一目連(いちもくれん)は水に関する神。空を飛び、時として暴風や雷雨を起こすこともある大蛇だと伝えられています。
三重県桑名市にある多度大社(たどたいしゃ)の別宮「一目連神社」の祭神は、天目一箇神(あめのまひとつのかみ)で日本神話に登場する鍛冶(かじ)の神ですが、元は片眼の龍神(りゅうじん)だったという言い伝えがあります。
※妖怪の話はこちらに掲載されている内容と異なるものもあります。
※同じ妖怪・似た話がほかの都道府県にも伝わっている場合があります。
※妖怪のイラストはイメージです。