日本の領土問題の覚え方【北方領土・尖閣諸島・竹島】

日本の領土である「北方領土」「竹島」「尖閣諸島」を知っていますか?いずれも日本と外国が互いに領有権を主張している島です。
いったいどのような問題があるのか、日本地図や島の名前の覚え方とともに領土問題をみていきましょう。

日本の領海概念地図

出典:海上保安庁ホームページ

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北海道「北方領土」~ロシアが不法占拠~

北海島の東部に位置する北方領土(ほっぽうりょうど)は、国後島(くなしりとう)、択捉島(えとろふとう)、歯舞諸島(はぼまいしょとう)、色丹島(しこたんとう)からなる島々です。
北方領土は日本の領土ですが、第二次世界大戦以降、ロシアの不法占拠(ふほうせんきょ)が続いています。日本は返還(へんかん)を要求していますが、実現していません。

北海道の覚え方575
北方領土の覚え方

はしでくえ!おそロシア~
(=ぼまいしょとう)
(=こたんとう)
(=なしりとう)
(=とろふとう) 
おそロシア(=ロシア

北方領土(ほっぽうりょうど)はもともと日本の領土で、多くの村や学校があり、約17,000人の日本人が生活していました。

しかし「第二次世界大戦」で、1945年8月14日に日本が「ポツダム宣言」を受諾(じゅだく)し降伏(こうふく)したにもかかわらず、ソ連(今のロシア)の軍が千島列島(ちしまれっとう)と北方領土を攻撃(こうげき)して占領(せんりょう)しました(8月18日~9月5日)。以降、北方領土はソ連により占領され、日本人は住むことができなくなりました。今はロシア人約16,000人が生活しています。

日本はロシアとの間で交渉を行っていますが、今日に至るまで不法占拠が続いています。

島根県の「竹島」~韓国が不法占拠~

島根県の北部に位置する竹島(たけしま)は、西島(男島)・東島(女島)の2つの小さな島と数十の岩礁(がんしょう)からなります。
竹島は、歴史的にも国際法上も日本の領土(りょうど)です。しかし、韓国(かんこく)が不法占拠(ふほうせんきょ)しています。

竹島の覚え方

コリャーイカン!竹島行ったら私(ワタケシ)まいった…
コリャー!
(=韓国(コリーア)
タケシまいった(=竹島

江戸時代初めから、日本人は現在の竹島(たけしま)でアシカ猟やアワビ・ワカメ漁を行っていました。
そして1905年、日本政府は、どこの国も竹島を自国の領土だとしていないこと、日本人しか実際に漁猟を行っていないことを確認したうえで、竹島を島根県に編入しました。
※古くから日本が竹島の存在を認識していたことは地図や文献から確認できますが、韓国が古くから竹島を認識していたという主張には根拠はありません。(外務省のページ:竹島

しかし、サンフランシスコ平和条約が発効する直前の1952年1月、韓国は竹島を取り込む形で「李承晩ライン」を一方的に設定しました。
国際社会から抗議されても撤回せず、1953年から1954年にかけて、日本の巡視船への銃撃などを行い、竹島を武力行使によって不法占拠しました。さらに、韓国は警備隊員を常駐し、宿舎や監視所、接岸施設等を構築しています。

日本は国際法にのっとった解決を韓国に求めていますが、韓国は拒否し、日本の竹島は不法占拠されたままになっています。

沖縄県の「尖閣諸島」~中国が領有を主張~

沖縄本島の西に位置する尖閣諸島(せんかくしょとう)は、歴史的にも国際法上も日本の領土(りょうど)です。しかし、中国が領有(りょうゆう)を主張し、中国の船が尖閣諸島に接近するという問題がたびたび起きてきます。

沖縄県の覚え方575
尖閣諸島の覚え方

忠告~!線かくから入らないで!
ちゅうこく~!
(=中国
線かく(=尖閣諸島)

尖閣諸島(せんかくしょとう)は、魚釣島、北小島、南小島、久場島、大正島などからなる島々の総称です。沖縄本島から最も大きな魚釣島まで約410kmの距離があります。

日本は、尖閣諸島が無人島であるのみならず、他国に属していないことを確認した上で、1895年に沖縄県に編入しました。最盛期には鰹節工場(かつおぶしこうじょう)があり、200人以上の住人が尖閣諸島で暮らしました。

1968年の調査で尖閣諸島周辺に石油埋蔵の可能性があるとわかり、1971年に中国や台湾が領有権を主張しました。
その後、中国の船が尖閣諸島周辺の領海に接近・侵入するという問題がたびたび起きており、日本政府は抗議しています。

現在、尖閣諸島は無人島になっており、警備や国有地としての管理等が行われています。日本は「尖閣諸島をめぐり解決すべき領有権の問題は、そもそも存在しない」という考えです。

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