遊びながら都道府県名や都市名を覚えることのできる論理パズルクイズです。
東京駅発の東北新幹線であなたはドロボーにあってしまいました。新幹線が終点の新青森駅に着くまでに、犯人を見つけることができるでしょうか…？分からなければ、ヒントを見てみましょう
あなたは、東北新幹線の車内でドロボーを探しています。新幹線の車両は1番～5番まで5車両あり、犯人はいずれかの車両に隠れています。
犯人は、駅に止まるごとにひとつだけ隣（左右どちらか）の車両にこっそりと移動します。
電車が出発するとあなたは5つのうち1つだけ車両を調べて、犯人がいるか確認できます。
新幹線が「東京駅」を出発して「新青森駅」に着くまでに、あなたは犯人を見つけることができるでしょうか？
※停車する駅は、東京駅、大宮駅（埼玉県）、福島駅（福島県）、仙台駅（宮城県）、盛岡駅（岩手県）、八戸駅（青森県）、新青森駅の7駅とします。
※電車が駅に止まっている間、あなたは犯人の移動を確認できないものとします。また、犯人を探すために最適な行動を行うものとします。
さて、あなたは何番の車両から探しますか？
答え
「2」か「4」の車両から探し始めて最適な行動を行えば、遅くとも新青森駅までに犯人を見つけることができる
簡単な例で考えてみましょう
一番早く犯人を見つける方法を考えてみましょう。
まず、問題を簡単にしてみます。「3つしか車両がない場合」はどうでしょう？
最短で犯人を見つける方法は、1番目の東京駅を出発したら「2」の車両を確認することです。犯人が見つからない場合、「1」「3」のどちらかの車両に隠れています。
2番目の大宮駅に着けば、犯人は必ず「2」の車両に移動します。したがって、大宮駅を出発したらもう一度「2」の車両を確認すれば必ず犯人を見つけることができます。
つまり、駅に停車するごとに犯人は必ず隣の車両に移動するので、偶数から奇数の車両へ、あるいは奇数から偶数の車両へ移ります。
すなわち、犯人は「偶数番号の車両と奇数番号の車両を交互に移動する」ことに注目しておきましょう。
車両番号で場合分けして考えましょう
では、車両が5両の場合を考えてみましょう。まずわかりやすくするため、車両に1～5の番号をふります。もちろん車両は1列につながっています。
上記の３両の場合と同じで、犯人は偶数⇔奇数の車両を交互に移動します。
「東京駅」で犯人が偶数（2か4）の車両にいると仮定
１駅目「東京駅」
犯人：偶数「2」か「4」の車両にいると仮定
↓↓↓ 東京駅を出発 ↓↓↓
あなた：「2」の車両を調べる
・犯人が「2」にいる場合、発見！
・犯人が「4」にいる場合、見つからない…
2駅目「大宮駅」
犯人：偶数「4」→奇数「3」か「5」に移動
↓↓↓ 大宮駅を出発 ↓↓↓
あなた：「3」の車両を調べる
・犯人が「3」にいる場合、発見！
・犯人が「5」にいる場合、見つからない…
3駅目「福島駅」
犯人が奇数「5」→偶数「4」に移動
↓↓↓ 福島駅を出発 ↓↓↓
あなた：「4」の車両を調べる
・犯人が「4」にいる場合、発見！
福島駅で犯人が「4」の車両にいない場合、
「東京駅で犯人が偶数車両（2・4）にいるという仮定」が間違っていたことになります。つまり、東京駅で犯人は奇数車両（1・3・5）のいずれかにいたのです。
１駅目の東京駅で犯人が奇数の車両にいた場合、4駅目の仙台駅までに犯人は3回移動しています。つまり、仙台駅では必ず偶数の車両（2・4）に犯人が移動するということです。
【1.東京駅】奇数→【2.大宮駅】偶数→【3.福島駅】奇数→【４.仙台駅】偶数
したがって、先ほどの手順をもう一度繰り返し、4駅目の仙台駅から探せばいいのです。今度は仮定ではなく、偶数車両に犯人がいるので必ず見つけ出すことができます。
「仙台駅」で犯人は必ず偶数（2か4）に移動
4駅目「仙台駅」
犯人：偶数「2」か「4」の車両に必ずいます！
↓↓↓ 仙台駅を出発 ↓↓↓
あなた：「2」の車両を調べる
・犯人が「2」にいる場合、発見！
・犯人が「4」にいる場合、見つからない…
5駅目「盛岡駅」
犯人：偶数「4」→奇数「3」か「5」に移動
↓↓↓ 盛岡駅を出発 ↓↓↓
あなた：「3」の車両を調べる
・犯人が「3」にいる場合、発見！
・犯人が「5」にいる場合、見つからない…
6駅目「八戸駅」
犯人が奇数「5」→偶数「4」に移動
↓↓↓ 八戸駅を出発 ↓↓↓
あなた：「4」の車両を調べる
・犯人が「4」にいるので、発見！
7駅目「新青森駅」
犯人は警察へ…
答え
「2」→「3」→「4」→「2」→「3」→「4」の順番で探せば、遅くとも7駅目「新青森駅」までに犯人を見つけることができます。
※車両は一列につながっているので、「4」→「3」→「2」の順番で探しても同じことがいえます。
探し方
・「2」→「3」→「4」→「2」→「3」→「4」
・「2」→「3」→「4」→「4」→「3」→「2」
・「4」→「3」→「2」→「2」→「3」→「4」
・「4」→「3」→「2」→「4」→「3」→「2」
・→：犯人が車両を移動したことを表しています。
・×：1つ前の駅の捜索結果から「犯人がいる可能性のない車両」を表しています。
例えば、1駅目の東京駅で車両「2」を探して「犯人がいなかった」場合、2駅目の大宮駅で「2」→「1」または「3」の車両に移動することはありません。
「1駅目の東京駅で、奇数の車両（1・3・5）に犯人がいると仮定した場合はどうなるの？」と疑問を持たれた方もいるでしょう。
1駅目「東京駅」：奇数車両1・3・5に犯人
2駅目「大宮駅」：偶数車両2・4に犯人が移動
つまり、２駅目「大宮駅」で解答の１駅目と同じ手順をふむことになり、手順が1回増えてしまいます。このため、偶数車両から調べる方が1回分早く犯人を見つけ出すことができます。
奇数車両から探し始めると、新青森駅に到着して犯人を逃がしてしまう可能性があるということです。
この問題は、猫と箱の難問クイズをアレンジした東北新幹線バージョンです。駅を過ぎるごとに男を追い詰めるスリル感があり、おもしろいクイズですね。
関東地方～東北地方の駅名も自然と覚えることができたのではないでしょうか？
ヒント 犯人は今いる場所の隣の車両にしか移動できませんが、あなたはどの車両でも調べることができます。