和歌山県にむかしから伝わるご当地妖怪を日本地図とイラストで一覧表にして紹介します。
一つだたら、カシャンボ/ゴウライ(河童)、ましらら媛(ひめ)伝説…。あなたの知っている妖怪や伝説もあるかもしれません。妖怪といっしょに都道府県の特徴や自慢などを紹介しているので、ぜひ覚えてくださいね。
和歌山県に伝わる妖怪・伝説
ましらら媛(ひめ)伝説
むかし、真白良媛(ましららひめ)という肌の白い美しい娘がいました。有間皇子(ありまのみこ)と一対の貝を持ち合い「この貝をお互いと思い大切にしよう」と誓(ちか)ったそうです。
しかし、有間皇子は謀反(むほん)の罪(つみ)に問われ、白浜町にある牟婁の温湯(むろのゆ)で中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)から厳しい尋問(じんもん)を受けました。そして都で処刑(しょけい)されました。
真白良媛は何も知らずに皇子を思い、いつまでも待ちつづけていたと言われています。
のちに白浜で発見された一対の「ホンカクジヒガイ」は真白くつややかな貝で、真白良媛と有間皇子が貝になって結ばれたと伝えられています。
一つだたら
一つだたらは、熊野(くまの)の山などに姿を現す、一つ目で一本足の姿の妖怪です。
むかし、那智山(なちさん)の宝物や熊野にお参りにいく人のお金をたびたび奪い取る、一つだたらという恐ろしい妖怪がいました。困った熊野三山(くまのさんざん)の社寺は、一つだたらを退治した者に褒美(ほうび)をあたえることにしました。
これを知った狩場刑部左衛門(かりばぎょうぶざえもん)という弓の名人が妖怪退治をかってでました。99本の矢を打ちつくした後、最後の矢で胸を射抜き、やっとのことで一つだたらを倒しました。
刑部左衛門は熊野三山から褒美をもらいました。このうち、那智山から授かった山林は村にゆずり渡したといわれています。
カシャンボ/ゴウライ(河童)
ゴウライ/カシャンボは和歌山県に伝わる河童(かっぱ)です。
夏はゴウライと呼ばれ川にすみ、秋から冬は山に入りカシャンボになると言われています。あざやかな青い服を着た男の子のような姿で、頭に皿をかぶっています。
ゴウライは川に人や馬を引き込む悪さをし、カシャンボは馬の荷積みをじゃますると伝えられています。
※妖怪の話はこちらに掲載されている内容と異なるものもあります。
※同じ妖怪・似た話がほかの都道府県にも伝わっている場合があります。
※妖怪のイラストはイメージです。