石川県にむかしから伝わるご当地妖怪を日本地図とイラストで一覧表にして紹介します。
かぶそ(かわうそ)、海月の火の玉(くらげのひのたま)、あまめはぎ…。あなたの知っている妖怪もいるかもしれません。妖怪といっしょに都道府県の特徴や自慢などを紹介しているので、ぜひ覚えてくださいね。
石川県の妖怪・伝説
あまめはぎ
あまめはぎは、囲炉裏(いろり)や火鉢(ひばち)に長くあたっているとできる「アマメ(=赤い火だこのこと)」をはぎ取る妖怪。アマメは、なまけ者の証(あかし)とされています。
石川県の能登地方(のとちほう)では、「あまめはぎ」という伝統行事が行われています。若者や子どもが鬼の仮面をかぶって手に包丁を持ち「アマメを作っている者はいないか、アマメー」と叫び、なまけ者をいさめます。
かぶそ(かわうそ)
かぶそ(かわうそ)はキツネやタヌキと同様に、人を化かすカワウソの妖怪。娘や子どもに化け、夜道を歩く人の提灯(ちょうちん)を消すなどのいたずらをします。
石川県の能登半島(のとはんとう)に伝わる話では、お店でお風呂を借りたはずが、目を覚ますと田んぼの水たまりにつかっていたそうです。ごちそうの入った風呂敷包み(ふろしきづつみ)も消えており、かぶそ(かわうそ)のしわざだと伝えられています。
海月の火の玉(くらげのひのたま)
海月の火の玉(くらげのひのたま)は、海の近くを飛び回る火の玉の妖怪。
現在の石川県である加賀国(かがのくに)では、夜中に武士が火の玉を切りつけたところ2つに割れ、ねばねばとして赤く透き通ったものが顔にはりついたと言われています。
※妖怪の話はこちらに掲載されている内容と異なるものもあります。
※同じ妖怪・似た話がほかの都道府県にも伝わっている場合があります。
※妖怪のイラストはイメージです。